【Archer AX73レビュー】速さ検証!IPv6が使えるTP-LinkのWi-Fi6ルーター!IPv4との差は歴然だった。

当ページのリンクには広告が含まれています。

どうも、ささやんです。この記事では、TP-Linkから発売されたIPv6 IPoE対応のWi-Fiルーター「Archer AX73」についてレビューを書いていきます。

Wi-Fiルーター選びに悩んでいる人は、是非参考にしてみてください。

ささやん

Archer AX73と似たAX4800にも触れて説明していきます!

この製品のポイント!

  • IPv6 IPoE接続に対応したWi-Fi6ルーター<通信速度の安定性抜群>
  • 4804Mbps(5GHz)+574Mbps(2.4GHz)の超高速Wi-Fi
  • 6ストリームと広い帯域で多台数接続可能
  • TP-Link OneMeshでメッシュWi-Fiを構築可能

[itemlink post_id=”11162″]

本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています。

目次

TP-Link Archer AX73をサクッとレビュー

ArcherAX73の外箱

Archer AX73は同じTP-Link製のWi-Fi6対応ルーターで比較すると中間クラスに位置する製品です。

通信速度に関しては、下り最大4804Mbpsでトップクラスの水準を誇っています。

TP-Link最上位モデルのArcher AX11000もひとつの帯域における最大通信速度は4804Mbpsなので、通信速度では上位機種と比べても見劣りしません

また、Archer AX73の最大の特徴は、海外メーカーのWi-Fi6対応ルーターでは数少ない「IPv6(IPoE接続)」に対応しているところです。(v6プラス・OCNバーチャルコネクト・DS-Liteに対応)※IPv6のメリットはこちら

同社のWi-Fiルーターの上位機種はIPv6(IPoE接続)に対応していないので、この点がArcher AX73の最大の強みと言えるでしょう。

ささやん

IPv6は通信が凄く安定するからおすすめ!

また、6ストリームである点やメッシュWi-Fiを実現できるOneMeshに対応している点にも注目したいところです。

販売価格13,600円のWi-Fiルーターとしては、総合的に使いやすい性能なのでWi-Fiルーター初心者〜中級者の方におすすめできると感じました。

↑目次へ戻る

TP-Link Archer AX73の外観デザイン

Archer AX73のデザインは6本のアンテナとうろこ状の天板が特徴的です。

ArcherAX73の天板

アンテナの角度は自由に調整でき、壁付けにも対応しています。

ArcherAX73の裏面

本体サイズは272.5 × 147.2 × 49.2 mmで、大きいとまではいきませんがそれなりに設置スペースは必要です。

ArcherAX73のアンテナ

背面に搭載されているポートは以下の通りです。

ArcherAX73のLANポート

Archer AX73搭載ポート

  • (黄色)LANポート×4
  • (青色)WANポート×1

※どちらもギガビット対応です。

本体の横側にはUSB3.0ポートが搭載されているので外付けストレージと接続して簡易NASを構築することができます。

ArcherAX73のUSBポート

筐体左部分には各種LEDインジケーターが搭載されているので状態を確認することができます。

ArcherAX73のLEDインジケーター

TP-Link Archer AX73を選ぶメリット

IPoE方式のIPv6接続に対応している

Archer AX73で最も注目すべき点は「IPoE方式でのIPv6接続」に対応している点です。

IPv4で使う

[tipso tip=”プロバイダのIDとパスワードを入力するタイプ”]PPPoE方式[/tipso]

では、網終端装置を経由するので時間帯によって極端に通信速度が落ちることがありました。

しかし、IPv6(IPoE方式)では、網終端装置を経由せずに直接インターネットに接続できるため大幅に通信速度を改善するメリットがあります。

PPPoEとIPoE違い
PPPoE方式とIPoE方式の違い

ちなみに、Wi-Fiルーターの仕様でIPv6対応と書いてあっても、IPoE方式に対応していなければ実質使えないと言えるので要注意です。

接続方式の違い

IPv4対応IPv4対応のサイトのみ接続可能
IPv6対応IPv6対応のサイトのみ接続可能
IPv6 IPoE方式対応IPv4とIPv6の両方のサイトに接続可能
ささやん

Archer AX73はバッチリIPoE方式に対応しています!

また、Archer AX73が対応しているIPv6サービスは「v6プラス・DS-Lite・OCNバーチャルコネクト」の3つです。

それぞれ、提供しているプロバイダをまとめておきます。

各プロバイダのIPv6サービス(一部)

v6プラス(MAP-E)GMOとくとくBB(ドコモ光) / @nifty / So-net / DMM光
 transix(DS-Lite)IIJmioひかり / en光 / エキサイトMEC光
クロスパス(DS-Lite)Rakuten光
OCNバーチャルコネクトOCN光 / ぷらら光 / ドコモ光(OCN・ぷらら光)/ DTI光

[jin-yohaku20]これらのプロバイダと契約している人はArcher AX73を使うメリットは大ですね。

そういうわけで、「IPv6に対応」ではなく「IPv6 IPoE方式」に対応しているArcher AX73は大きな価値があるというわけです。

OneMeshに対応!Archer AX73を中心にメッシュWi-Fi環境を構築

Archer AX73はTP-Linkが提供する技術「OneMesh」に対応しています。

これはArcher AX73特有のメリットというよりもTP-Linkのルーターなら実現可能なものです。

OneMeshとは、対応したルーターとWi-Fi中継器メッシュネットワークを構築できる機能です。

OneMeshのイメージ図
OneMeshのイメージ図

メッシュネットワーク環境を作ることで得られるメリットは以下の4つあります。

活用するメリット

  1. 家の中を移動しても、従来の中継器のようにWi-Fiを接続しなおす必要がない(=SSIDが共通)
  2. Archer AX73を中心にネットワークを構築できる
  3. スマホアプリに沿って設定するだけなので専門的な知識が必要ない
  4. 繋がりにくい場所を見つけても、後からWi-Fiエリアを拡大できる

Archer AX73を買ってみたけれど、通信が弱い場所があるという際は、Wi-Fi中継機のRE605Xを使ってみて下さい。

OneMesh対応!RE605X Wi-Fi中継器レビュー

あわせて読みたい
【TP-Link RE605X レビュー】2階建て住宅のWi-Fiが繋がらないを解決するWi-Fi6中継機 この記事では「TP-Link Wi-Fi中継機 RE605X」を紹介しています。 Wi-Fi中継機は親機が放つWi-Fi電波を拡張する役割を持ちます。 親機のWi-Fiルーターだけでは、電波が充...

TP-Link Archer AX73のデメリット

Archer AX73のデメリットは、QoSとペアレンタルコントロール機能の「制限」です。

v6プラス・クロスパス・transixのようなIPv6サービスを使う場合、特定のデバイスの通信を優先させるQoSと保護者制限をかけられるペアレンタルコントロール利用できなくなります。

スマホ設定画面
スマホの設定画面

ゲーム機や動画視聴用のデバイスの通信を優先すること、デバイスのWi-Fi通信を一時的に遮断、コンテンツブロックするというような、細かい使い方が出来ないので注意しましょう。(デバイスごとの接続ブロックは可能)

ささやん

普通に気にせず使うだけなら、何ら問題はありませんよ!

TP-Link Archer AX73の通信速度

では、気になる通信速度を見ていきましょう。

Archer AX73で僕が推したいのは、IPoE方式でのIPv6接続によるメリット

それを確かめるために、通信速度計測では時間を分けてIPv6とIPv4の違いを確かめてみました。

ささやん

予想以上の結果がでたので要チェックです!

計測環境

通信速度計測結果

時間帯Archer AX73
(IPv6)
Archer AX90
(IPv4)
11:00393.8301.3
12:00320.7289.1
13:00354.8174.1
14:00386.777.2
15:00394.733.6
16:00131.4117.4
17:00307.3320.3
18:00319.181.8
19:00357.693.1
20:00391.188.2
21:00160.998.3
22:00284.881.2
23:00301.2100.3
24:00185.890.5
1:00201.2126.8
2:00390.9240.6
平均298.8138.3

比較に使用したのは、Archer AX73よりも格上性能のArcher AX90です。

数値を見て分かる通り、両機の性能差を凌駕するほどIPv6の効果が現れました。

ささやん

時間帯による影響が本当に少ない!

グラフにしてみるとこんな感じ。

AX73とAX90の通信速度比較
IPv6とIPv4の通信速度比較

計測した日は、日曜日の雨だったので自宅にいた人(光回線を使う人)が多かったと思います。その分、IPv6とIPv4の差が顕著に現れたのでは?と考えられます。

「IPv6を使っている/光回線のプランが1ギガである/QoSは使わなくて良い/保護者機能はいらない」という条件下では、IPv4の高性能Wi-FiルーターよりもArcher AX73の方が断然おすすめと言える結果でした。

TP-Link Archer AX72との違い

【2021年12月2日追記】

TP-Linkから新しいWi-FiルーターArcher AX72が新発売されました。

このAX72…この記事で紹介したArcher AX73と似たスペックなので、その違いを紹介しておきます。

仕様を比較して異なる点は次の赤字部分です。

 Archer AX73Archer AX72
通信速度5GHz:4804Mbps(802.11ax、HT1605GHz:4804Mbps(802.11ax、HE160
プロセッサー1.5 GHz トリプルコアCPU1GHz デュアルコアCPU
ポートギガビットLANポート× 4(うち2つは静的リンクアグリゲーション対応ギガビットLANポート×4
価格(Amazon)13,600円12,601円

ちなみに、通信速度の[HT160]と[HE160]の違いは、メーカーに確認したところ、

  • HEはHigh Efficiency
  • HTはHigh Throughput

の略となっており、Wi-Fi 6の利点をアピールするためにHT⇒HE160に表記に変更しているとのことです。

ささやん

つまりHEとHTは同じってこと!

まとめると、この2機種の通信速度に差はなくプロセッサの処理能力やリンクアグリゲーションの有無に違いはありますが、価格差が小さいので、とりあえずArcher AX73を買っておくのがベターかな?と思いました。

リンクアグリゲーションについては、このサイトがわかりやすいので、気になる人はチェックしてみてください。

TP-Link Archer AX73|レビューまとめ

以上、TP-LinkのWi-Fiルーター「Archer AX73」のレビューでした。

注目したいのは、やはりIPoE接続によるIPv6に対応している点です。

また、通信速度も上位機種に引けを取らない最大4804Mbpsを誇るので、IPv6を利用したい人にはもってこいの製品です。

デメリットに、IPv6(IPoE方式)利用時にQoSと保護者制限が使えない点がありますが、この点以外にデメリットと言えるほどの部分がないので、現段階で「誰にでもおすすめできる万能Wi-Fiルーター」と感じました。

  • IPv6のサービスを利用している(したい)
  • 自宅の光回線が1Gbpsの契約である

という人はきっと満足できるはずなので導入を検討してみてください。

以上、参考になればうれしいです。

[itemlink post_id=”11162″]

[itemlink post_id=”14114″]

↑目次へ戻る

TP-Linkの「目的別」おすすめWi-Fiルーターはコチラ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

最新ガジェットにワクワクする30代の副業ブロガーです。主にAppleやスマートホーム関連のガジェットレビューを書いてます。スペック比較が大好きでモノを買う時はいちいち比較表を作る変な奴です。

目次