どうも、ささやんです。
この記事では、TP-Linkから発売されているメッシュWi-Fiルーター「Deco X50」のレビューを書いていきます。
このブログでは、これまで数々のWi-Fiルーターを紹介してきましたが、その中でもTP-Linkの「Deco」は、僕一押しのシリーズです。
同じくTP-LinkのArcherシリーズとは違い、メッシュWi-Fiに強みを置いたのが「Deco」の魅力です。
通信エリアを大幅に拡大したい人は、抜群に効果を発揮するので「電波が届かない場所がある」と悩んでいる人は是非この記事を参考にしてみてください。
ちなみに、Deco X50よりも安価なDeco X20も過去にレビューしているので、そちらも参考にしてください。
※本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています。
※本記事で掲載している価格表記は2022年4月12日時点のAmazon販売価格(24,800円)を参考にしています。→Amazon販売ページはこちら
TP-Link Deco X50の特徴
- WiFi6に対応(5GHz:2402Mbps + 2.4GHz:574Mbps)
- 最大420㎡をカバー(2パック)
- 最大接続可能台数150台
- 有線ポートを3つ搭載
- AIメッシュにより快適なWi-Fi環境を提供
- リアルタイムのセキュリティ搭載
- IPv6 IPoEに対応
Deco X50の他機種との注目すべき違いを2つ紹介します。
まずは、Deco X90やX60の上位機種に搭載されているAIメッシュに対応している点です。

AIメッシュとは、TP-Linkの公式ページに以下のように記載されています。
ネットワーク環境・クライアントの種類・ユーザーの行動を自動的に学習し、各家庭にぴったりなメッシュWiFiを提供してくれるので、お家の中を移動しながらでもシームレスなストリーミングを楽しむことができます。
家のWi-Fi環境を自動認識し、自己学習を繰り返しながら、最適なWi-Fiを提供してくれる機能のようです。

まさに最新技術って感じがしますね!
次に、LANポートが3つ搭載されたことは見過ごせません。
地味なアップデートに見えるかもしれませんが、有線ポートはいつの時代も重要な存在です。2ポートと3ポートでは大きな違いがあるので、この進化は絶大なメリットを生むでしょう。
ちなみに、上位機種のDeco X90やDeco X60でも2ポートなので、このポート数はDeco X50を選ぶ大きな理由になります。
では、比較対象になりやすいDeco X50とDeco X60の違いを見てみましょう。
![]() ![]() Deco X50 | ![]() ![]() Deco X60 | |
---|---|---|
無線規格 | Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz) IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) | Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz) IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) |
Wi-Fi速度 | 5GHz:2402Mbps 2.4GHz:574Mbps | 5GHz:2402Mbps 2.4GHz:574Mbps |
Wi-Fi範囲 | 3〜4LDK | 3〜5LDK |
内蔵アンテナ | 2 | 4 |
ストリーム数 | 4ストリーム | 6ストリーム |
Wi-Fi性能 | デュアルバンド MU-MIMO OFDMA ビームフォーミング AIメッシュ | デュアルバンド MU-MIMO OFDMA ビームフォーミング AIメッシュ |
CPU | 1GHzデュアルコア | 1GHzデュアルコア |
LANポート | 3ポート | 2ポート |
セキュリティ | WPA-Personal WPA2-Personal WPA3-Personal | WPA-Personal WPA2-Personal WPA3-Personal |
最大接続台数 | 150台 | 150台 |
販売価格 | 24,800円(2ユニット) | 26,440円(2ユニット) |
Wi-Fi範囲は、アンテナ数の影響もあってか、Deco X60の方が広範囲となっています。より強度な電波を求める場合はDeco X60に軍配があがるでしょう。
通信の高速化や安定性に影響するストリーム数は、Deco X50がストリーム数4つに対し、Deco X60は6つ。
一般的に、ストリーム数が多いほど、複数の機器を同時接続したときにも安定した通信が期待できますが、この後記載している速度検証では、Deco X50にタブレット15台を接続しても、顕著な速度低下は見られませんでした。
つまり、よほど多くのデバイスを接続しない限り「4ストリームと6ストリームの違いを体感できないのでは?」というのが僕の感想です。



とは言え、環境や用途によるので参考として聞いてください(汗)
これらを考慮すると、有線ポートを3つ搭載したDeco X50の方が、Deco X60よりも使いやすくコスパに優れたモデルだと僕は感じました。
[itemlink post_id=”14793″]TP-Link Deco X50の外観
「TP-Link Deco X50(2パック)」は、本体とサテライトの2ユニットが入っています。
Decoシリーズ特有の円筒のフォルムでアンテナが内部に収容されています。
シンプルな外観で部屋の中で露出させても違和感のないデザインが素晴らしいですね。


サイズは、円柱型(直径110mm)のため平面ではコンパクトです。


ポートについては、これまでのDecoシリーズは2ポートしか搭載されていませんでしたが、Deco X50では3ポート搭載されています。





このプラス1ポートに救われるんです!
どれだけ無線通信が優れているとはいえ、有線の安定性には敵いません。
僕は、テレビとNASをLAN接続しておきたいので3ポートあるとかなり助かります。
(僕の)LAN(WAN)ポートの用途
- ポート① 光回線
- ポート② テレビ
- ポート③ NAS
※WAN/LANは自動判別されます。
底面はリセットボタンと本体の状態を表すランプがありました。


LEDランプの意味
- 黄色:起動中
- 青色:設定中
- 緑色:問題なし
- 赤色:問題が発生
付属品は以下の通りです。


付属品
- ルーター本体 × 2
- 電源アダプター × 2(PSEマークあり)
- LANケーブル(約170cm)
- カンタン設定ガイド
通信速度と通信エリアの検証
今回は、通常のWi-Fiルーターである「Archer AX55」とメッシュWi-Fiルーターである「Deco X50」を比較してみました。


- 計測デバイス:iPhone12
- 複数台接続:Amazon FireHD7(15台同時にYoutube再生)
- 光回線:eo光 1ギガ
- 建物:鉄筋コンクリート造2階建てビル



早速、結果を見ていきましょう!
※レイテンシがいまいちな数値になっていますが検証環境(建物)によるものです。
通信速度を検証
iPhone12を1台繋いだ場合の計測結果


両モデルさすがAX3000クラスのWi-Fiルーターです。
400Mbps後半を維持した通信速度を常に保っていました。
- 【Deco X50】502.4Mbps
- 【Archer AX55】280.5Mbps
ここに関しては、特に負荷をかけた状態ではないので予想通りです。
iPhone12とFireHDを合計15台繋いだ場合の計測結果


次に多台数接続で両機種の違いがでるか試してみました。
- 【Deco X50】442.6Mbps
- 【Archer AX55】412.1Mbps
両機種、多台数接続に強いという特徴を発揮し、十分な通信速度を計測できました。
Deco X50は4ストリームの機種ですが、15人家族が同時にYoutubeを見ても余裕で耐えうることがわかった(笑)ので、一般家庭なら安心して使えますね。



ちなみに、Archer AX55も4ストリームのWi-Fiルーターです。
通信エリアを検証
1ユニットで計測した2階での通信速度


次に、1階に両機種を設置した状態で、2階の通信速度を計測しました。
結果は、やはり鉄骨コンクリートの1階と2階では、電波の届きが全く異なり、大幅な速度ダウンとなりました。
- 【Deco X50】51.7Mbps
- 【Archer AX55】33.7Mbps
とは言え、Youtube視聴に必要な5Mbpsは余裕で超えていました。
両機種ともに、動画が止まるようなこともなく、スムーズに映像と音声が流れていました。
2ユニットで計測した2階での通信速度


最後に、Deco X50を2階に追加で設置し、2ユニット使った場合を検証しました。
結果は、2倍以上の数値に回復。
- 【Deco X50 1ユニット】51.7Mbps
- 【Deco X50 2ユニット】131.9Mbps
ちなみに、上記は2ユニット目を設置して5分後くらいに計測した結果です。
この後、さらに時間をおいてみると(ダウンロード)317.3Mbpsまで回復しました。
(スクショ撮り忘れた…)
計測結果|まとめ
Deco X50とArcher AX55を使って速度計測をしましたが、どのパターンでもDeco X50の方が少しだけ通信速度が速い結果となりました。
Deco X20の記事やまとめ記事でも書いていますが、DecoシリーズはArcherシリーズよりも電波強度や通信速度が安定している”気”がしています。
あくまで僕の検証結果によるものですが、DecoとArcherどちらがおすすめかと言えば、やっぱりDecoというのが僕の意見となりますね。



DecoのメッシュWi-Fi機能が超オススメなんです!
2ユニット使用すれば、鉄筋コンクリートのような無線の劣悪環境下でも十分な通信速度を出すことができます。
電波の届きやすさ、通信速度の速さ、共にDeco X50はおすすめのWi-Fiルーターと言えます。
TP-Link Deco X50の設定方法紹介
では、最後にDeco X50の設定方法について簡単に紹介しておきます。
TP-LinkのWi-Fiルーターは、アプリに沿って設定するだけなので簡単です。



購入前のイメージとして参考にしてもらえればと思います。
Decoアプリを起動し、Deco X50を選択してください。


画面に必要な作業が表示されるので、ひとつひとつ確認してください。


途中で、設置場所や接続タイプ、Wi-Fiパスワードを入力する画面が表示されるので、任意の値を入力してください。


以上で設定完了です。


設定は、画面に沿うだけなので2〜3分もあれば完了します。
ちなみに、2ユニット目以降は、コンセントに挿すだけで自動で接続が完了します。



複数台使うからと言って、複雑な設定がいらないのは助かりますね。
また、Decoアプリでは、Decoの各ユニットごとの状態の確認や、接続されているデバイス一覧などをみることができます。





設定関係はスマホアプリで完結するので楽チンです。
TP-Link Deco X50|レビューまとめ
以上、TP-LinkのメッシュWi-Fiルーター「Deco X50」のレビューでした。
- 電波の届きづらい2階でも十分な通信速度をだせる
- スマートなデザインかつLANポートを3つ搭載
- タブレットを15台接続しても高速通信を維持できる
メッシュWi-Fiを使ってみて、戸建ではメッシュWi-Fiが最適解だなと改めて感じました。
Deco X50を選べば、Wi-Fiの通信範囲に困ることが無くなるので、悩んでいる人は是非試してみてください。
以上、参考になれば嬉しいです。
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