シンプル イズ ベスト
そんなWi-Fiルーターの登場
日本の一般家庭なら「まさにコレだろ!」と言える、どストライクなWi-Fiルーター「Archer AX3000」がTP-Linkから発売されました。
当ブログでは、これまで数々の高性能なWi-Fiルーターを紹介してきましたが、今回紹介するArcher AX3000は、無駄のないシンプルさを感じさせる名機です。
- Wi-Fiルーターに特別な機能を求めていない
- スマホやパソコンでちゃんと通信出来たら良い
- 何でも良いけど、そこそこ通信速度が速いやつが良い
- お金をかけたくないから1万円以下が必須
はい、こんな人は「Archer AX3000にしとけば良い」と断言できます。
その理由を「スペック・サイズ・機能」について、この記事で詳しく紹介しているので最後まで読んでみてくださいね。
Archer AX3000のポイント
強み
- ボリューム層にマッチしたスペック
- とにかくコンパクト
- IPv6 IPoEに対応
- EasyMeshに互換性あり
- 1万円以下で購入できる
弱み
- (悪く言えば)無難過ぎるスペック
- USBが搭載されていない
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています。
TP-Link Archer AX3000 の魅力
TP-Link Archer AX3000は、日本特別仕様として発売されたArcher AX80のデザインをそのままに、サイズ・性能・価格を抑えたモデルとなっています。
Wi-Fi性能は、最大3.0Gbps(2402Mbps + 574Mbps)のデュアルバンドでIPv6 IPoE※にも対応。
デザインは、ブラックでシンプル、そしてコンパクトな点が強みです。
セキュリティ対策やペアレンタルコントロールなどの機能も充実しているので、1万円以下で買えるWi-Fiルーターとしては魅力的に仕上がっています。
※IPv6 IPoEとは
(主にNTT回線で)回線が混雑しやすい時間帯でもその影響が少なくなり、常に安定した通信速度を保てるようになります。
今どきに必要な性能と機能が揃ってるね!
さらに、EasyMesh※にも互換性があるため、他社のEasyMesh対応機器と接続し、メッシュWi-Fi環境を構築できるのも大きな特徴となっています。
※EasyMeshとは
つなぐだけで親機と中継器同士が互いに通信しあい、網目状にネットワークを構築する仕組み。Wi-Fi Alliance®の標準規格のため、異なるメーカーの機器も接続できる。親機と中継器はEasyMeshに対応している必要がある。
一通り本機を見て/触って/使った感想は、価格と性能のバランスが良く、ネットやスマホを楽しむ目的の一般家庭にピッタリのWi-Fiルーターだと感じました。特に、他機種と比べて圧倒的にコンパクトな点は万人受けする最高の魅力だと思います。
一方で、2.5GbE WANやUSBが非搭載なので、ハイスペックなグレードを求めている人には合わないでしょう。
そんな手頃なスペックのArcher AX3000をおすすめできる人はこんなタイプ!
Archer AX3000はこんな人におすすめ
- 家族で動画やネット検索を楽しみたい
- パソコンやスマホ、スマートホーム家電を接続するけど何十台も接続しない
- ネットゲームもするけど、普通に楽しめたら十分である
- 自宅のインターネット回線が1ギガ光である
- ゴツいWi-Fiルーターより主張の少ない方が良い
これら全てに当てはまれば、他を検討する余地もなく「販売ページへGO!」と言いたいところですが、せっかくなので、さらに詳しくArcher AX3000を見ていきましょう。
Archer AX3000の外観デザイン
Archer AX3000は、アンテナ内蔵でコンパクトなデザインが特徴的です。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、手に持った感じはかなりコンパクトで率直に「小さい」と感じるサイズ感です。
ほぼ同じデザインのArcher AX80と比較すると、二回りほど差がありました。
そして、このコンパクトさを活かして省スペースな場所でも設置できるのがArcher AX3000の強み。
設置方法は、以下の2パターンに対応しています。
個人的には、壁掛けスタイルがスッキリしていておすすめです。
ポート類は、WANとLANだけのシンプル構成。
搭載ポート
- ギガビットWANポート × 1ポート
- ギガビットLANポート × 4ポート
USBポートは搭載されていないため、簡易NASを使う人にとっては残念なポイントです。
プリンタなどの周辺機器を接続するのに便利なWPSボタンは、正面のLEDインジケーター部分に搭載されています。
TP-Link Archer AX3000の通信速度検証
では、Archer AX3000の通信速度や電波強度を実際に検証してみたいと思います。
検証した環境は以下のとおりです。
- 光回線
-
eo光 10ギガ
- 計測した周波数帯
-
5GHz
- 計測に使用した端末
-
Galaxy S22
- 計測した場所
-
木造2階建て
家じゅうの通信速度を計測
早速ですが計測した結果がこちら。
※クリックすると拡大
※( )内は3回計測値。赤字はその平均値。
(通信速度)1階の各所を5GHzで計測
(通信速度)2階の各所を5GHzで計測
率直に言って、めちゃくちゃ良い結果がでました。
この状態でネットが遅いということはまずありえないので、1万円以下で手に入るWi-Fiルーターとしては最高の結果と言えるでしょう。
Wi-Fi電波強度を計測
次に、Wi-Fiの電波強度を調べてみました。
その結果がこちら。
※クリックすると拡大
(電波強度)1階の各所を5GHzで計測
(電波強度)2階の各所を5GHzで計測
計測は「Wi-Fiミレル」というAndroidアプリで行いました。
数値の目安は、およそ「50」前後出ていれば必要十分、一方で「40」を下回ると少し不安定といったところです。
色分けを見れば一目瞭然ですが、1階は全範囲「50」前後の数値が出ており全く問題なし。
2階はルーターから離れた部屋では、数値が「30」台になり不安定な黄色を示しました。
スマホを使っているだけなら大きな影響はありませんでしたが、Wi-Fiアンテナが1本減ることが見受けられました。
やはり、2階で確実な安定性を求めるのであれば、Wi-Fi中継器を使ったほうが良さそうです。
その場合、性能が同等クラスの「Wi-Fi中継器 RE705X」がオススメなので、Archer AX3000を設置した後に検討してみてください。
多台数接続(18台)で通信速度を計測
最後に多台数接続でどうなるのか検証しました。
接続した端末
- Galaxy S22 × 1台
- MacBook Air × 1台
- Amazon Fire HD × 16台
(それぞれYoutubeを再生し通信速度を計測)
ちなみに、周波数帯(2.4GHz or 5GHz)の振り分けはArcher AX3000に任せました。
その結果がこちら。
多台数接続の通信速度
18台接続 | 1台接続 | |
---|---|---|
1回目計測 | 420 Mbps | 590 Mbps |
2回目計測 | 640 Mbps | 600 Mbps |
3回目計測 | 560 Mbps | 630 Mbps |
平均値 | 540 Mbps | 606 Mbps |
18台で同時にYoutubeを再生して、減少した速度はたったの10%程度。
一般的にYoutubeの4K再生が20MbpsあればOKと言われているので余裕の状態です。
普通に生活していてこれ以上の負荷をかけることは無いと思うので、多台数でも少台数でもArcher AX3000は十分な性能を持っていると言えるでしょう。
TP-Link Archer AX3000|レビューまとめ
以上、TP-Link「Archer AX3000」のレビューでした。
要点をまとめます。
- 日本のほとんどの家庭がこれで十分と言えるWi-Fiルーター
- コンパクトで置き場所に困らない
- 多台数接続でも安定した高速通信を確認
- 電波強度も申し分ないが、安定性を求めるならWi-Fi中継器があった方が良い
- 簡易NASは使えないが必要最低限の拡張性(LAN×4)を持っている
- 1万円より下で買えるのだから普通に「買い」
TP-LinkのWi-Fiルーターは「コスパ」が良いで有名です。
当ブログでも同社の製品を多数紹介してきましたが、Archer AX3000はそれらの中でもトップクラスの高コスパ製品だと思います。
本機で満足できないならば、何かしらのこだわりがあるはずです。
そんな人は、自分のこだわりに合ったWi-Fiルーターを選ぶべきです。
一方で、考えても特別なこだわりを思いつかないのであれば、Archer AX3000で十分だと思うので、是非使ってみてください。
以上、参考になれば嬉しいです。