TP-Link Deco BE65 レビュー|実際に計測した通信速度やメリットとデメリットを徹底解説!

当ページのリンクには広告が含まれています。

Wi-Fi環境に不満を感じたことはありませんか?

ささやん

家の中で部屋を移動すると電波が弱くなったり、動画が途切れたりするのはストレスですよね。

そんな悩みを解決してくれるのが、最新のWi-Fi 7に対応したメッシュルーター「Deco BE65」です。

広範囲をカバーするメッシュWi-Fi、高速化されたWi-Fi 7の技術、そして複数デバイスを同時接続しても安定した通信を実現する点が、このルーターの主な強みです。

本記事では、Deco BE65の特徴や通信速度の計測、どのようなユーザーに最適なのかを詳しく解説します。

Wi-Fiルーター選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

本記事はメーカーより製品提供を受けて制作しています。ただし、内容については自身の検証や意見に基づいており、メーカーの意向は一切反映されていません。

目次

【結論】さすがメッシュルーター!部屋のどこにいても快適に通信できる

TP-Link Deco BE65
総合評価
( 4 )
メリット
  • 家じゅうどこでもWi-Fi電波MAX
  • Wi-Fi 7による低遅延・安定通信
  • 2ギガの光回線を最大活用
  • 2.5Gbpsの有線バックホール
デメリット
  • Wi-Fi 7の理論上の最高通信速度には未到達
  • 10ギガの光回線だとスペック不足

Deco BE65のスペック表

Wi-Fi規格Wi-Fi 7
周波数帯トライバンド
6GHz/5GHz/2.4GHz
最大
通信速度
6GHz5760Mbps
5GHz2880Mbps
2.4GHz574Mbps
ストリーム数6
WAN/LANポート2.5Gbps × 4
※WAN/LAN対応
USBポート対応
サイズ107.5x107.5x176mm
参考価格
(割引なし)
67,980円

公式HP記載の速度は240MHz(5GHz)の帯域幅を使用した場合の値で、2024年3月時点では日本国内で5GHz帯の240MHz帯域幅は使用できません。240MHz非対応時の速度は5760Mbps(6GHz)+ 2880Mbps(5GHz)+ 574Mbps(2.4GHz)となります。

Deco BE65は、広範囲のカバー力により、部屋のどこにいてもWi-Fiの電波がしっかり届き、途切れにくいのが大きな強みです。

無線通信は、最新のWi-Fi 7に対応しているため低遅延・安定通信を実現。オンライン会議やオンラインゲームでもノンストレスに通信できるようになっています。また、無線通信の最大速度は、従来のWi-Fi 6よりも理論値で120%高速化されており、大容量のデータ転送もサクサク進みます。

有線接続でも、2.5Gbpsのポートを4つ搭載しているので、2ギガの光回線をフルに活用でき、複数デバイスを同時に接続しても安定したパフォーマンスが維持されます。

一方で、ハイエンド志向のユーザーにとっては若干の物足りなさもあるかもしれません。Wi-Fi 7の理論上の最高速度には達していないため、10ギガ光回線の場合、フルポテンシャルを引き出すにはスペック不足となる場合があります。より高性能を求める人は、上位モデルのDeco BE75やBE85も検討してみると良いでしょう。

いずれにせよ、家庭でのWi-Fi環境として、Deco BE65は十分なハイスペックな製品です。

広範囲をカバーし安定した接続を求める人にとっては、間違いなく満足できる選択肢と言えるでしょう!

おすすめ人 おすすめできない人
広い家や複数階の家に住んでいる人
低遅延で安定した通信が必要な人
2ギガまでの光回線を最大限に活用したい人
コンパクトな家に住んでいる人
10ギガ光回線をフルに活かしたい人
Wi-Fi 7の性能を最大限に活用したい人

同梱品と製品外観

Deco BE65(2ユニット)の同梱品は、本体が2台・電源ケーブル2台・LANケーブル2本・説明書類となっています。

外観はシンプルで落ち着いたデザインが特徴。無駄のない筒型のフォルムは、リビングや寝室、オフィススペースなどどんなインテリアにも自然に馴染みます。見た目を重視する人にも配慮された設計で、置く場所を選ばないのが嬉しいポイントです。

サイズは、107.5x107.5x176mmで、Wi-Fiルーターの中では小〜中型に分類できそうです。

設置は縦置きに限定されますが、筒型なので本棚やデスクの隅にもすっきり収まり、省スペースで設置しやすいデザインです。

ただし、デバイスの上部から熱が排出されるため、ルーター上方には十分な空間を確保するのが理想的です。

Deco BE65のメリットとデメリット

Deco BE65のメリットは4つ

家じゅうどこでもWi-Fi電波MAX

Deco BE65は、メッシュWi-Fi技術を採用しており、複数のユニットを設置することで、従来のルーターでは届きにくかったエリアをしっかりとカバーします。

Archerシリーズでは電波が弱くなる場所もある僕の家ですが、Deco BE65を使えば、どこにいても快適にWi-Fiを利用できています。

ちなみに、Deco BE65では、デバイス(スマホなど)が部屋を移動すると、Deco BE65が自動的に最も近くて強いWi-Fi信号を送っているユニットに接続し直してくれます。

これにより、例えばリビングから寝室に移動したときでも、接続が途切れずにスムーズにインターネットを利用でき、ビデオ通話や高画質動画のストリーミングも途切れることなく楽しめます。

Wi-Fi 7による低遅延・安定通信

Deco BE65は、Wi-Fi 7に対応しており、これまでのWi-Fi 6よりもさらに高速かつ安定した通信を実現します。

Wi-Fi 7では複数の周波数帯を同時に活用できる「マルチリンクオペレーション(MLO)」技術を備えており、これにより混雑した環境でも安定した接続が可能となっています。

そのため、オンラインゲームや高画質動画のストリーミング、VRなどリアルタイムの反応が求められるコンテンツを快適に楽しむことができます。

2ギガの光回線を最大活用

Deco BE65は、2.5GbpsのWAN/LAN自動認識ポートを備えており、急速に普及している2ギガ以上の光回線に対応しています。

これにより、高速インターネットを最大限に活用することができ、特に大容量データを必要とする家庭やオフィス環境にとって大きなメリットとなります。

2.5Gbpsの有線バックホール

メッシュWi-Fiの「有線バックホール」は、複数のDeco同士をLANケーブルで接続し、安定した高速通信を実現する技術です。

無線バックホールと異なり、物理的にケーブルで接続するため、電波干渉の影響を受けず、通信の安定性が飛躍的に向上します。

さらに、Deco BE65には2.5Gbpsポートが合計4つ搭載されており、デスクトップPCやNASといったデバイスへ接続性も抜群。動画編集やゲームのストリーミングなど、大量のデータを扱う上級者にとってもおすすめの1台となっています。

もちろん無線バックホールでも十分に高速通信が可能ですが、2.5Gbpsポートを複数搭載したDeco BE65だからこそ是非活用したい機能ですね。

Deco BE65のデメリットは2つ

Wi-Fi 7の理論上の最高通信速度には未到達

Deco BE65は、最新のWi-Fi 7対応ルーターとして日常の利用には十分な高速通信を実現しています。多くの家庭環境や一般的な使い方では、この速度で快適に利用できるはずです。

ただし、Wi-Fi 7の最高レベルの通信速度をフル活用したい方には、ややスペックが不足かもしれません。

もし、Wi-Fi 7の理論上の最高速度や、さらに高い安定性を求める場合には、上位モデルであるDeco BE75やDeco BE85といった選択肢も検討してください。

10ギガの光回線だとスペック不足

Deco BE65に搭載されているWANポートは2.5Gbpsとなっており、10ギガの光回線をフル活用したい場合には物足りないスペックとなっています。

10ギガ光をフル活用したい場合は、10Gbps対応の有線接続ができる、上位モデルのDeco BE75やBE85も検討してみることをおすすめします。

ただ、Deco BE65は日常使いには十分なスペックがあり、Wi-Fi 7対応で最新の技術も備えているので、たいていの家庭ではノンストレスでインターネットを使うことができるはずです。

10ギガ光に対応できるおすすめ2機種

さらに高性能を求めるならこれ

Deco BE75

Wi-Fi 7に対応した上位モデル。Deco BE65よりも無線・有線ともに高性能。10Gbps WAN/LANにも対応しているので、10ギガの光回線を使っているならこちらを選択すべき。

家がコンパクトならこれ

Archer BE450

Wi-Fi 7に対応。10Gbpsと2.5Gbpsに対応したWAN/LANを搭載し、10ギガの光回線も無駄なく活かすことができます。広範囲のWi-Fiエリアにこだわらなくて良いならおすすめ。

実際に検証してわかったDeco BE65の通信性能

計測した環境

光回線はeo光の5ギガプランで、計測端末はiPhone16 Pro。アプリは「FAST」を使って計測しました。

建物は30坪木造戸建て、以下の4地点でWi-Fi通信速度を計測しました。

1階の計測場所
2階の計測場所

Deco BE65とDeco XE200の通信速度を比較

今回は、Wi-Fi 7対応のDeco BE65とWi-Fi 6E対応のDeco XE200を使用して通信速度を比較してみました。

ちなみに、Deco BE65とXE200の違いは以下の通りです。

製品Deco BE65
Deco XE200
Wi-Fi規格Wi-Fi 7Wi-Fi 6E
最大通信速度(6GHz)5760Mbps4804Mbps
最大通信速度(5GHz)2880Mbps4804Mbps
最大通信速度(2.4GHz)574Mbps1148Mbps
ストリーム数616
WANポート2.5Gbps10Gbps

計測した結果がこちら。

製品Deco BE65
Deco XE200
バックホール無線バックホール
通信規格Wi-Fi 7Wi-Fi 6E
ダウンロード速度
(6GHz)
【1階】A地点1554Mbps1608Mbps
【1階】B地点900Mbps799Mbps
【2階】C地点993Mbps1395Mbps
【2階】D地点1019Mbps1159Mbps
アップロード速度
(6GHz)
【1階】A地点1485Mbps554Mbps
【1階】B地点324Mbps434Mbps
【2階】C地点132Mbps256Mbps
【2階】D地点316Mbps305Mbps

6GHz帯の規格上の通信速度では、Deco BE65の方がDeco XE200よりも優れた性能を持っています。しかし、実際に計測してみると、ダウンロード速度はDeco XE200の方がわずかに速い結果となりました。

この理由として考えられるのは、Deco BE65が2.5Gbps対応のWANポートを採用しているのに対し、Deco XE200は10Gbps対応のWANポートを搭載している点です。

そのため、我が家の5Gbps光回線環境では、Deco XE200の方が性能を十分に発揮できたのだと思います。

有線と無線のバックホールを使った通信速度比較

次に、Deco BE65を「有線バックホール」と「無線バックホール」で運用した場合の実測結果を以下にまとめました。

製品Deco BE65(2階)
通信規格有線バックホール無線バックホール
ダウンロード速度
(6GHz)
【2階】C地点1596Mbps993Mbps
【2階】D地点1291Mbps1019Mbps
アップロード速度
(6GHz)
【2階】C地点1506Mbps132Mbps
【2階】D地点673Mbps316Mbps

有線バックホールを使用した場合、【2階】C地点では1596Mbps、【2階】D地点では1291Mbpsを記録しており、無線バックホールに比べて約1.6倍以上の速度向上が見られました。特にC地点での差は顕著で、無線バックホールの993Mbpsに対し、1596Mbpsと圧倒的な性能を発揮しました。

アップロード速度においても、有線バックホールの優位性が明らかです。【2階】C地点では1506Mbpsと、無線バックホールの132Mbpsに比べて約11倍の速度差を実現しています。また、【2階】D地点でも有線バックホールは673Mbps、無線バックホールは316Mbpsと、倍以上の速度を記録しました。

Deco BE65のレビュー|まとめ

Deco BE65は、Wi-Fi 7対応のメッシュルーターとして、家中どこでも安定した接続を提供してくれる頼れる製品です。

Deco XE200と比較した検証計測では、わずかにDeco XE200の方が高速でしたが、Deco BE65も1Gbpsを超えるWi-Fi速度を計測しました。また、無線バックホールと有線バックホールの比較では、計測場所全てで有線バックホールの通信が勝る結果となりました。

広範囲のカバーや高速化された通信、低遅延接続を求める方にとっては、Deco BE65は間違いなく満足できる選択肢となるでしょう。Deco BE65の導入で快適なネット環境を手に入れてください。

Deco BE65のスペック表

Wi-Fi規格Wi-Fi 7
周波数帯トライバンド
6GHz/5GHz/2.4GHz
最大
通信速度
6GHz5760Mbps
5GHz2880Mbps
2.4GHz574Mbps
ストリーム数6
WAN/LANポート2.5Gbps × 4
※WAN/LAN対応
USBポート対応
サイズ107.5x107.5x176mm
参考価格
(割引なし)
67,980円

併せて検討したい2機種はこちら

さらに高性能を求めるならこれ

Deco BE75

Wi-Fi 7に対応した上位モデル。Deco BE65よりも無線・有線ともに高性能。10Gbps WAN/LANにも対応しているので、10ギガの光回線を使っているならこちらを選択すべき。

家がコンパクトならこれ

Archer BE450

Wi-Fi 7に対応。10Gbpsと2.5Gbpsに対応したWAN/LANを搭載し、10ギガの光回線も無駄なく活かすことができます。広範囲のWi-Fiエリアにこだわらなくて良いならおすすめ。

\ 全製品を比較した厳選モデルを紹介 /

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

最新ガジェットにワクワクする30代の副業ブロガーです。主にAppleやスマートホーム関連のガジェットレビューを書いてます。スペック比較が大好きでモノを買う時はいちいち比較表を作る変な奴です。

目次