【Tapo C510W レビュー】首振り×フルカラーナイトビジョンを搭載!Tapo C500が進化したスマートカメラ!

TP-LinkからTapo C500の上位版である「Tapo C510W」が発売されました。

Tapo C500では、同社の屋外用カメラとしては初となるパンチルト機能を搭載し、その機能性が大幅にアップしました。今回発売されたTapo C510Wは、デザインを変えず付加機能を搭載しての登場です。

ささやん

実際に数日間使ってみて、メリットとデメリットが見えてきたので、本記事で詳しく紹介していきます。

また、Tapo C320WSTapo C500との比較も交えているので、是非参考にしてください。

本記事はメーカーよりサンプル提供受け作成しております。また、記事作成にあたってはメーカーからの指示を受けずに正直な使用感を掲載しています。

目次

Tapo C510W の特徴

Tapo C510Wは、2023年に発売されたばかりのスマートカメラ「Tapo C500」の上位版です。

デザインやパンチルト機能はTapo C500のそのままで、解像度の向上及び夜間のフルカラー撮影に対応したハイスペックモデルです。

取り付けイメージは、こんな感じです。壁面と天井面のどちらでも取付可能です。

映像は、本体に内蔵できるmicroSDに保存できます。microSDは最大512GB対応していますが別売りなので注意。また、月額440円で映像を無制限に保存できるクラウドストレージ「Tapo Care」にも対応しています。

 スペック 

スクロールできます
解像度 2K 3MP(2304 × 1296 px)動作トラッキング対応
視野水平に360°、垂直に130°双方向通話対応
ナイトビジョン850 nm IR LED:最長30m
フルカラーナイトビジョン対応
検知機能動作検知、人物検知
パンチルト対応通知機能通知
スナップショット・クリップ(Tapo Care)
防水機能IP65準拠保存容量(別売り)microSD 最大512GB対応
ささやん

では、Tapo C510の詳細レビューをしてきます!

Tapo C510W のレビュー

スクロールできます
項目ポイント
撮影性能2K 3MP(2304 × 1296 px)の高画質
Tapo C500よりも鮮明に撮影可能
動作トラッキングの追尾機能は優秀
フルカラーナイトビジョンは防犯対策に超おすすめ
検知・通知機能動体検知の検出能力は優れている
プライバシーゾーンが使いづらい
プライバシーゾーンと動作トラッキングの相性が悪い
設置方法臨機応変に固定方法を検討できる
壁に穴を空けずに設置可能
IP65準拠の高い防水性能で屋外でも安心

ACアダプターの形状がイマイチ

撮影性能

Tapo C510Wで撮影した画像

Tapo C510Wは、2K画質に対応しているため、一般的なスマートカメラの中では高画質の部類に入ります。実際にスマホで見た映像も非常に鮮明で文句なしの性能と言えるでしょう。

Tapo C510Wの撮影画像(撮影し保存)

ちなみに、スマホの画面で見た映像は、上の画像よりもさらに綺麗に映って見えます。
表示サイズのせい?だと思いますが、車の艶の感じが違うので、スマホのスクショも載せておきます。

Tapo C510WとTapo C500の画質を比較

Tapo C500と比較すると、Tapo C510Wの方が少しだけ鮮明でした。
両機の解像度はTapo C510Wが「2304 × 1296 px」でTapo C500が「1920 × 1080 px」となっています。

この微妙な解像度の差で使い勝手が変わるとは思いませんが、より綺麗な映像を残したい人は、Tapo C510Wを選んだ方が良さそうです。

画像の右上、竹製柵の鮮明度合を比較すると違いが良く分かります。(クリックすると拡大)

Tapo C510Wの撮影画像
Tapo C500の撮影画像
ささやん

Tapo C510WとTapo C500の比較に関しては、画質の差よりも「ナイトモード(夜間撮影)」に大きな違いがあります。画質に関しては「そう~なんだ」くらいの感覚でOKだと思います。

 動作トラッキングで自動追尾 

引用:TP-Link

Tapo C510WとTapo C500の強みは、パンチルト機能による首振りや動体を自動追尾する機能にあります。首振り角度は「水平方向に360º・垂直方向に130º」となっており、ほぼ死角なしの状態を実現できます。

ささやん

首振り機能があれば、本体を設置した後でも、スマホから画角を変えられるので便利ですよ。

動体の自動追尾機能は、個人的に動体検知が少ない場所(裏庭など)で活用するのがおすすめです。動体が多すぎると、ひたすら追尾し続けてしまい不必要な撮影が増えます。動体がほとんどない場所で、万が一の時、死角を作らないための機能と考えれば使い勝手が良いです。

フルカラーナイトビジョン

Tapo C510WとTapo C500の最も大きな違いは夜間撮影にあります。
Tapo C510Wには、夜間でもフルカラー撮影できる「フルカラーナイトビジョン」という機能が備わっています。

百聞は一見に如かず。これを見てください。

Tapo C510W 赤外線のみで撮影
Tapo C510W フルカラーナイトビジョン作動

赤外線のみで撮影した場合、映像はモノクロとなって撮影されます。一方で、フルカラーナイトビジョンが作動すると、Tapo C510Wに内蔵されたLEDライトが点灯し、フルカラーで辺りを撮影することができます。

ささやん

防犯ライトとカメラが合体したようなイメージですね。

この機能の良いところは、フルカラーで撮影できる点だけでなく、超高輝度のLEDライトが点灯することで「夜間灯や防犯灯」の役割も果たしてくれるところにあります。

僕の場合、自転車の盗難用に防犯カメラを設置しているので、LEDライトの点灯は非常に心強いものとなっています。また、LEDライトが光ることで「カメラがあるぞ!」という警告にもなるため、単に点灯するだけの防犯ライトよりも、格段にその効果が上がるのは間違いありません。

Tapo C500には、この機能が付いていないため、「防犯用ライト+カメラ」をイメージして使いたい人は、Tapo C510Wの購入をおすすめします。

検知・通知機能

動体検知は優秀

Tapo C510WとTapo C500の検知・通知は同じ機能性となっています。

具体的には「動体検知」と「AI人物検知」の2種類が搭載されており、いずれも個別にオン/オフの設定が可能です。

僕の場合、道路が映る画角でTapo C510Wを設置したこともあり、動体検知をオンにすると恐ろしいほど通知が飛んできます。
そのため、現状の設定は「動体検知をオフにして、AI人物検知のみオン」で使用しています。

ささやん

検知機能を使いこなすために、いろいろ試行錯誤中です(汗)

プライバシーゾーンは微妙

ちなみに、動体検知で不要な通知を回避する方法があります。

それが「プライバシーゾーン」の設定です。

プライバシーゾーン未設定
プライバシーゾーンを設定済み

上の画像のようにプライバシーゾーンを設定すると、黒塗りした部分に動体があったとしても、スマホへの通知が行われません。また、黒塗り部分は、スマホで映像を見た際も「黒塗りのまま」なので、まさに”プライバシー”を保護してくれる機能となっています。

ただ、この黒塗りのゾーン…「四角形」でしか設定できないのが弱点。
上の画像を見てわかる通り、黒塗りがカクカクしています。これは、四角形を組み合わせて道路を塗りつぶしたためです。

ささやん

とは言え、プライバシーゾーンを設定することで不要な通知が激減するため、僕には必須の機能です。

そして、もう1点、プライバシーゾーンについて微妙なポイントがあります。

それは、動作トラッキングや首振りをした際に、黒塗り部分もついてきてしまうこと。
下の画像だと、左上部を黒塗りにしていますが、カメラをパンチルト機能で動かした場合も、この黒塗り部分が画面の同じ場所を隠したままになっています

左上の黒塗りがプライバシーゾーン
カメラを下に振ってもついてくる

定点を映すカメラであればこの仕様で問題ないのですが、パンチルト機能がついたTapo C510WやTapo C500では、欠点となってしまいます。

この仕様が改善すれば通知機能をもっと有効に使えるのですが、こればっかりは今後のアップデートに期待するしかありませんね。

Tapo C320WSのライン通過検知で検知の悩みが解決!?

Tapo C510Wの四角形のプライバシーゾーンがどうしても使いづらい人は、Tapo C320WSの機能で解決するかもしれません。

引用:TP-Link

Tapo C320WSには「エリア侵入検知」という検知機能があり、事前に設定したラインを動体が通過するとスマホに通知が届きますライン設定は、任意の角度で引ける直線を使うため、変形地でもきれいにラインを設定することができます。

詳しくはこちらの記事で。

設置方法

Tapo C510WはTapo C500とデザインが同じため、取り付け方法も同じです。

具体的な取り付け手順は、Tapo C500の記事で掲載しているので参考にしてみてください。

ささやん

壁に穴をあけることなく、素人でも綺麗に取り付けできましたよ!

Tapo C500を設置した際の参考画像参照記事

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Tapo C510W|レビューまとめ

以上、Tapo C510Wのレビューでした。

要点をまとめます。

  • Tapo C500より解像度が少しアップしているが実用面への影響は「小」
  • フルカラーナイトビジョンは防犯効果を最大限に引き上げてくれる「良機能」
  • パンチルト機能は本体設置後でも気軽に画角を変えられるため「便利」
  • 自動追尾やパンチルト機能とプライバシーゾーンの相性が「イマイチ」
  • 取り付けは素人でも壁に穴を開けずに施工でき「簡単」

Tapo C510とTapo C500の自動追尾を有効活用するには、動体検知が少なめの場所がおすすめです。その上で、LEDライトの点灯やフルカラーでの撮影が必要かを検討してみてください。ちなみに「どちらを選ぶ?」と聞かれれば「僕ならTapo C510W」と答えます。

一方で、画角が決まっていて、パンチルト機能が不要な人は、Tapo C320WSの方が使い勝手が良いと思います。こちらは、ライン通過機能が搭載されており、スマホ通知の設定が使いやすいです。フルカラーナイトビジョンも搭載しているので、首振り機能に興味がない場合は、Tapo C320WSの方がおすすめです。後は、デザインの好みですね。

以上、参考になればうれしいです。

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この記事を書いた人

国内大手PCメーカーに就職後脱サラ→現在は学習塾を2教室経営しています。主にAppleやスマートホーム関連のガジェットレビューを書いてます。スペック大好き人間でモノを買う時はいちいち比較表を作る変な奴。Twitterでは更新情報や雑感を呟いています。

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