PHYSCE 67Wレビュー|MacBook Air + iPhoneに“ちょうどいい”充電器か実測

PHYSCE 67Wレビュー|MacBook Air + iPhoneに“ちょうどいい”充電器か実測

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本記事はメーカーより提供いただいた製品をレビューしています。評価・内容は正直に記載しています。

MacBook Airの充電器を選ぶとき、意外と迷うのが「何Wあれば十分なのか」です。付属の純正充電器は30Wまたは35Wですが、もっと高出力の充電器に替える意味はあるのか。あるとしたら、どこまで上げれば足りるのか。

そこで今回は、PHYSCE 67Wを使い、MacBook Air M3を残量1%から実測しました。さらに、Mac1台だけを充電した場合、MacとiPhoneを同時に充電した場合、そして純正35W充電器を使った場合の3パターンを、同じ条件で比較しています。

💡 計測データについて
本記事の充電データは、筆者オリジナルの計測アプリで実測したものです。バッテリー残量の推移とMacの充電器認識はこのアプリで記録し、USB-Cの電力は表示付きケーブル、本体温度は非接触の温度計で測っています。
目次

MacBook Airに必要な充電器は何W?

結論からいうと、MacBook Airの充電器は、実用上は30W前後、高速充電を重視するなら70W前後がひとつの目安です。

実際に使っていても、作業しながら充電するなら、Macへの給電が30Wを下回るとバッテリーがなかなか増えていきません

なので、快適に使うなら、Macには常に30W前後は給電されていてほしいというのが僕の意見です。

Appleが高速充電用として案内している電源アダプタ

MacBook Air高速充電に対応する電源
M1(2020)公式記載なし
M2(2022〜2023)70W
M3(2024)70W
M4(2025)70W
M5(2026)70W
各モデルの技術仕様ページ・2026年9月17日確認

つまり、充電器を選ぶなら、30W前後を実用ラインとして、速度を求めるなら70W前後。このくらいで考えると選びやすいと思います。

PHYSCE 67Wはどんな充電器か

PHYSCEの「RGB Eco Fast Charger 67W」(品番C167US)は、USB-Cを2つ持つGaN充電器です。1ポートだけ使うなら最大67W、2ポート同時なら合計最大65W。配分は固定ではなく、45W+20Wや35W+30Wなどから振り分けられます。

ポートUSB-C × 2
最大出力(1ポート)67W(20V/3.35A)
最大出力(2ポート同時)合計65W(45W+20W / 35W+30W などから配分)
対応規格PD3.0 PPS / PD2.0 / QC4.0+ / QC3.0 / QC2.0 / Apple 2.4A / Samsung 2.0A / AFC / SCP / FCP / PE2.0 / PE1.0 / BC1.2
BatteryEcoモード有効時は各ポート最大約5W
同梱物本体、取扱説明書(ケーブルは別途)
サイズ・重量約43.4 × 66 × 30mm(プラグ部を除く)/約133g
その他折りたたみ式プラグ、難燃性ポリカーボネート、PSE技術基準適合、保証24か月
スペック(メーカー公表値・公式サイトで2026年9月15日確認)

MacBook Air M3に付属する純正は35Wの2ポート版(構成によっては30Wの1ポート)。2ポートあるので同時充電はできますが、2つ合わせて35Wしかありません。その点この製品は合計65Wを2つのポートに回せるので、MacとiPhoneをまとめて挿しても、Mac側にきちんと電力が回ります

外観とつくり

箱の中身は本体と取扱説明書だけです。ケーブルは付いていません。67Wを通すにはケーブル側も相応の対応が要るので、手持ちで足りるかどうかは買う前に確認しておくと安心です。

PHYSCE 67Wを手に持ったロゴ面。幅約43.4mm・高さ約66mmの寸法を示す矢印つき

ロゴ面:約43.4×66mm

PHYSCE 67Wのポート面。幅約43.4mm・厚み約30mmの寸法を示す矢印つき。上からボタン、BatteryEcoの表記、USB-C1、USB-C2

ポート面:約43.4×30mm

サイズは約43.4×66×30mm(プラグ部を除く)、重さは約133gです。

左に純正35Wデュアルポートアダプタ、右にPHYSCE 67Wを片手に並べて持ったところ

純正35W(左)とPHYSCE 67W(右)

MacBook Air M3に付属する純正35Wと並べるとこうなります。純正は正方形に近い平たい形、こちらは縦長で細身。背は高くなりますが幅は狭いので、電源タップに挿したとき隣の口と干渉しにくい形です。

電源タップに挿したPHYSCE 67W。上面にUSB-Cポート2つとBatteryEcoの表記、側面に67Wの刻印とロゴ

電源タップに挿したところ。上面にUSB-C×2とボタン

USB-Cが2つ並び、その脇にボタンが1つあります。このボタンが2役を兼ねていて、短く押すとRGBライトのオン/オフ、約1.5秒長押しでBatteryEcoモードの切り替えになります。本体側の操作はこれだけなので、覚えることはほとんどありません。

PHYSCE 67Wの底面。プラグを本体にたたみ込んだ状態で、仕様の刻印が見える

プラグをたたんだ状態

PHYSCE 67Wの底面。プラグを起こした状態

プラグを起こした状態

プラグは折りたたみ式で、本体には難燃性ポリカーボネートが使われています。

MacBook Air M3を1台で充電する

30分で1%→約55%まで充電

MacBook Air M3のバッテリー残量の推移。1%から97%まで上がっていくグラフ

MacBook Air M3単体:バッテリー残量の推移(1%→97%)

充電を始めてから30分で、バッテリー残量は1%から約55%まで増えました。45分では約75%、60分では約87%まで到達し、75分を少し過ぎたあたりで97%になっています。グラフは終始滑らかで、残量が増えるにつれて充電速度が緩やかになる、自然な充電カーブを描いています。少なくとも今回の検証では、不自然な失速や充電の中断は確認できませんでした。

なお、計測中ずっとMacを放置していたわけではありません。ブラウザを使った軽い作業を続けながら充電した結果です。それでも30分で半分以上まで回復しているので、外出前など「とりあえず短時間だけ充電したい」という場面では、かなり使いやすそうです。

67Wはほぼそのまま出ていた

Macが報告したアダプタのW数の推移。計測を通じて67Wで一定だったグラフ

MacBook Air M3単体:Macが認識したアダプタのW数(終始67W)

充電中は、Macが接続中の電源アダプタを何Wとして認識しているかも確認しました。今回の組み合わせでは、Macは充電中を通して67Wの電源アダプタとして認識していました。

MacBook Air M3につないだ電力計付きUSB-Cケーブルの表示。PD・64Wと出ている

MacBook Air M3単体:USB-C電力計の表示(64W・PD)

また、電力表示付きのUSB-Cケーブルで実際の出力を見ると、充電開始直後は64W(PD)。その後もしばらく64W前後で安定していました。67Wに対してかなり近い数値で、Mac側の認識値とも大きなズレはありません。

Macでは67Wとして認識され、実測でも約64W。MacBook Airを使いながら充電していても出力不足を感じることはなく、67Wクラスの充電器としてしっかり動作していることを確認できました。

MacBook Air M3とiPhoneを同時充電する

30分で1%→約38%まで充電

2台同時充電中のMacBook Air M3のバッテリー残量推移。1%から99%まで約100分で上がっていくグラフ

2台同時:MacBook Air M3のバッテリー残量の推移(1%→99%)

2台同時のとき、MacBook Air M3は残量1%から30分で約38%まで充電できました。1台だけのときは同じ30分で約55%だったので、Mac側に回る電力が64Wから44Wになるぶんの差で、2ポート同時の配分(45W+20W)どおりの結果です。どちらも残量1%から、ブラウザで軽い作業をしながらの計測なので、条件は揃っています。

経過時間Mac単体Mac + iPhone
15分約30%約20%
30分約55%約38%
45分約75%約56%
60分約87%約73%
MacBook Air M3の残量の伸び方(どちらも残量1%から計測)

iPhoneを充電しながらこの速さで進むなら、普段使いで困る場面はなさそうです。急ぐときはiPhoneを外せば、1台のときの速さに戻ります。

iPhoneを追加するとMac側は67W→45W

2台同時充電で、出力がきちんと分配されているかを確認しました。

Macだけを接続した直後の認識ログ。13:42:50に外部電源から給電中になり、Mac認識アダプタ67W、3秒後に67Wで安定

Macだけを接続したときの認識ログ。電源アダプタを67Wとして認識

まずMacだけを接続すると、Macは電源アダプタを67Wとして認識します。

その状態からiPhoneを追加すると、Mac側の認識は67Wから45Wへ変化。約3秒後には45Wで安定し、その後も計測終了まで変わりませんでした。下のグラフでも、iPhoneを接続したところで67W→45Wへ下がり、その後は45Wのまま安定していることが分かります。

2台同時充電中にMacが報告したアダプタのW数。開始直後の67Wから45Wに下がり、そのまま一定のグラフ

Macだけでは67W認識。iPhoneを追加すると45Wへ切り替わり、その後は安定

つまり、Mac単体では67Wを使い、2台同時充電になるとMac側を45Wに切り替える。出力分配はきちんと機能していました。

MacBook Air M3とiPhoneを同時に充電中の2本のUSB-Cケーブル。電力計はiPhone側が20W、Mac側が44Wと表示している

2台同時:電力計の表示(iPhone 20W・Mac 44W)

電力計で見ても、Mac側は44W、iPhone側は20W。合わせて64Wで、2ポート同時の「合計65W(45W+20W)」という配分がそのまま出ている形です。

純正35Wと2台同時充電を比べる

比較のために、MacBook Air M3に付属する純正の35Wデュアルポートアダプタでも、同じようにMacとiPhoneを同時に挿してみました。

純正35Wアダプタで充電中にiPhoneを追加したときのMacの認識ログ。35Wから17Wへ切り替わり、3秒後に17Wで安定

純正35W・2台同時:Macの充電器認識ログ(35W→17W)

iPhoneを挿した瞬間、Macの認識は35Wから17Wに落ち、3秒後には17Wで安定しました。

純正35Wアダプタで2台同時充電中の電力計。iPhone側が17W、Mac側が15Wと表示している

純正35W・2台同時:電力計の表示(iPhone 17W・Mac 15W)

電力計で見ると、Mac側は15W、iPhone側は17W。合計35Wを2台で分けるので、Mac側にはPHYSCEのとき(44W)の3分の1ほどしか回っていません。

純正35WではMacが30分で約11%

純正35Wデュアルポートアダプタで2台同時充電したときのMacBook Air M3の残量推移。1%から165分で53%

純正35W・2台同時:MacBook Air M3のバッテリー残量の推移(1%→53%)

結果、Macの残量は30分で1%から約11%。80分でようやく27%、165分たっても53%でした。PHYSCE 67Wなら同じ30分で約38%、100分ほどで99%に届きます。30分でも60分でも90分でも、増え方はおよそ3倍の差です。

純正35WPHYSCE 67W
Mac側の実測約15W約44W
30分約11%約38%
60分約20%約73%
90分約31%約95%
2台同時充電したときのMacBook Air M3の残量(どちらも残量1%から、iPhoneを同時に接続)

MacとiPhoneを1つの充電器でまとめたいなら、純正35Wでは正直きびしいです。iPhoneに回ったぶんの残りでは、Macの充電が明らかに遅くなります。2台同時に充電する使い方なら、純正から高出力の充電器に乗り換える価値はかなり大きいと感じました。

2台同時充電でも発熱は安定していた

電源タップに挿したPHYSCE 67Wに非接触の温度計を向けているところ。表示は64.0℃

2台同時充電中の本体表面温度(非接触の温度計)

2台同時充電中に、非接触の温度計で充電器本体の表面温度を追いました。

経過時間表面温度
5分43.2℃
15分59.9℃
30分66.3℃
45分66.8℃
充電器本体の表面温度(MacBook Air M3とiPhoneを同時に充電中に計測)

15分までは一気に上がりますが、30分を過ぎると伸びが鈍り、45分以降は同じくらいの温度で推移しました。上がり続けるのではなく、一定のところで落ち着く動きです。

RGBライトは実用より“雰囲気づくり”向き

本体のRGBライトは、充電状態や出力に応じて色が変わります。USB-C電力計がなくても、おおまかな出力帯を見分けられる仕組みです。

状態
待機中シアン→黄色→オレンジ→赤→マゼンタ
充電中(20W未満)青→シアン
充電中(20W以上36W未満)黄色→オレンジ
充電中(36W以上)赤→マゼンタ
BatteryEcoモード
RGBライトの色と状態(PHYSCE日本公式サイトの製品ページ・2026年9月15日確認)
夜のベッドサイド。卵型のランプと観葉植物の横で、電源タップに挿したPHYSCE 67Wが青く光っている

夜のベッドサイドで点灯しているところ

ただ、実際に使うと出力帯を確認する場面はほとんどなく、個人的には状態表示としての魅力はあまり感じませんでした。むしろ気になったのは夜の眩しさで、待機中も自動では消えないため、普段はオフにして使っています。

薄暗くした部屋で、上面がマゼンタに、側面の3つの矢印がシアン・黄・マゼンタに光るPHYSCE 67W。奥に暖色のランプ

部屋を薄暗くして点灯したところ

一方で、部屋を少し暗くするとデスクまわりの雰囲気はかなり良くなります。状態表示というより、イルミネーションとして楽しむ機能だと感じました。

BatteryEcoモードはMacでは使いにくい

指でボタンを押して、上面のライトと側面の矢印が緑に光っているPHYSCE 67W

BatteryEcoモードに切り替えたところ。ライトが緑になる

ボタンを約1.5秒長押しすると、BatteryEcoモードに切り替わり、ライトが緑になります。

このモードでは、各ポートの出力が最大約5Wまで低下します。しかも厄介なのが、片方のポートだけを抑えるのではなく、MacとiPhoneを同時につないでいる場合は両方とも低出力になることです。

たとえば「iPhoneだけゆっくり充電したい」と思ってBatteryEcoモードをオンにしても、MacBook側まで約5Wに落ちます。MacBookを使いながら充電するにはかなり厳しく、実際にはこのモードを使う場面はほとんどありませんでした。

まとめ|PHYSCE 67Wは買いか

今回の実測を1つの表にすると、こうなります。

使い方30分でどこまで充電?Macへの給電
Macだけ(PHYSCE 67W)1% → 約55%約64W
Mac + iPhone(PHYSCE 67W)1% → 約38%約44W
Mac + iPhone(純正35W)1% → 約11%約15W
MacBook Air M3の充電結果

今回の実測では、MacBook Air M3を1台で充電すると、約64Wで給電され、30分で1%→約55%まで回復しました。MacBook Air用としては十分な充電性能です。

iPhoneとの2台同時充電では、Mac側は約44Wで30分後に約38%。単体よりは遅くなりますが、MacとiPhoneを1つの充電器にまとめても、十分使える速度で充電できました

また、純正35Wとの比較では違いがかなり大きく、同じ2台同時充電でもMac側は約15W、30分で約11%でした。MacとiPhoneを一緒に充電するなら、67Wへ替えるメリットはかなり分かりやすいです。

気になる充電器の発熱は、2台同時充電でも途中から落ち着き、温度が上がり続けることはありませんでした。一方で、67W対応ケーブルが別途必要で、RGBライトやBatteryEcoモードは人を選びます。

MacBook Airをしっかり速く充電できて、iPhoneもまとめて充電できる。純正30W・35Wからの買い替え先として、67Wはかなり使いやすい選択肢だと感じました。

おすすめできる人
  • MacBook Airを使っていて、純正の30W・35Wから充電を速くしたい人
  • MacBook AirとiPhoneを1つの充電器にまとめたい人(Macは約44W、iPhoneは約20Wで同時に充電できる)
おすすめできない人
  • 寝室など暗くしたい場所に置く人(待機中も自動では消えず、その都度オフにする必要がある)

この記事を書いた人

ささやん

ささやん

レビュー実績100件以上

最新ガジェットにワクワクが止まらない30代副業ブロガー。これまで100製品以上のガジェットを試し、忖度のない正直な感想を執筆してきました。スペック表の数字だけでは見えない使い心地を分かりやすく解説します。

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